さがそう高配当株!第2回パイオラックス

高配当株分析官のMJです!

メイン戦略をインデックス投資、サテライト戦略として高配当株投資で運用しています。ぜひ一緒に良き高配当銘柄を探していきましょう~!



では、分析の前に、私の選定基準を紹介させてください。

銘柄選定の基本条件
  • 安定して長期保有できること
  • 配当金が増えていくこと
  • 購入時に割安であること

万一、私が亡くなった時に、引き継ぐ家族が安心して放置できるポートフォリオが理想です。
ブログタイトルの通り、妻は心配性です。あっさり売られないようにしないといけません🤣

😊子々孫々伝えられるお金の成る木にしたいものです


さて、高配当株といっても、候補となる銘柄は山ほどあります。
効率的に進めるべく、本シリーズでは以下の流れで進めています。

  1. IRBANKで分析
  2. 合格なら事業内容を把握
  3. 気になるポイントを決算資料から読み解く

😉結果、➊で終了もあるのでご了承ください


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では早速今回の銘柄分析にいってみましょーう!

目次

基本情報

分析日2022/7/16
企業コード5988
企業名パイオラックス
株価1,978円
配当利回り6.42%

😉リクエスト銘柄です。さて5%以上は基本罠銘柄と言われる高配当株。どうでしょうか?(本当に事前知識ナシで書いてますw)

株価

以下、Yahoo!ファイナンスからの引用です。

6か月チャート
2年チャート
5988
10年チャート

直近2022年5月末に爆伸びしてるんですね!なんだこりゃ!

😲超大増配して一気に株価伸びたコースかな…?

IRBANK分析

IRBANK分析結果まとめ

トータル評価
売上高
EPS
営業利益率
有利子負債比率
自己資本比率
営業キャッシュフロー
現金等
一株配当
配当性向

😉では各項目ごとに説明していきます


IRBANK項目別レビュー

以下、グラフはIRBANKから引用しています。

 売上高

分析ポイント
  1. 右肩成長か
  2. 右肩でない場合、長期的に成長方向か
  3. 一時特需はないか(=継続できない)

2017、2019、2020に少し落としてますね。
2020→2021の下げ幅がエグイものの、2021→2022で奮闘してる感が見えます。

株価の動き・時期からして一時特需発生→大増配のコンボかと思ってましたが違うのかな…?
2022が過去最高売上高なら分かるんですが。

🤔ひとまず他の要素も見て判断ですね


 EPS(1株あたりの利益)

我々株主の持つ1株で、どれだけの利益が出てるか?という指標。バフェットも重要視しています。

分析ポイント
  1. 右肩成長か
  2. 右肩でない場合、長期的に成長方向か
  3. 一時特需はないか(=継続できない)

EPSも同様の動きですね。
ただ気になる点としては、売上の2023予想はほぼ2020実績と同額なんですね。
だけどEPSの2023予想って2020実績までは回復しないんです。

🤔利益率が悪化してる…?


 営業利益率

営業利益率は、売上に対して残る利益のパーセンテージです。高収益企業であるほど、企業に残る金額は多くなり、株主に還元される金額も多くなる可能性が出てきます。

分析ポイント
  1. 業種平均より高いか
  2. 安定しているか

パイオラックスは金属製品の製造業です。
バフェットコードによると…

  • 業界平均値が6.3%
  • 業界中央値が5.1%
  • 同社は9.45%

ということで平均よりは上でヨシヨシです。
バフェットコードって便利ですね。初めて見ました。

そしてやはり2020の時より2023予想の営業利益率は悪化してますね。

🙄利益率悪化は原材料高騰によるものかな…?


 有利子負債比率 

有利子負債比率は、会社経営における借金の割合になります。返済には利息がつくため、少なければ少ないほど良いです。

分析ポイント
  1. ゼロならパーフェクト!
  2. 右肩下がりでも順調

無借金経営ですね!そして2021年に借りるも1年で返済。すぐ返済しちゃうのも素敵。

逆になんで借りたのか気になる所でもあります。

😍素晴らしい!


 自己資本比率

自己資本比率は、会社経営において返済不要の自己資本の割合を示します。これが高いほど倒産しにくい訳です。

分析ポイント
80%以上
60%以上
40%以上
30%以上
30%未満

ずっと80%超え!安心安全ですね。

😍素晴らしいです…


 営業キャッシュフロー

営業CFは、本業での収支です。当然ながら赤字は×!

分析ポイント
  1. 過去赤字なし
  2. 右肩成長
  3. 安定成長

過去赤字がナシで一安心ですが、結構不安定ですね。

🤔直近は下落傾向かぁ…


 現金等

現金等は、手持ち現金+銀行預金です。利益余剰金から、在庫商品などのお金ではない資産を除いたものになります。

分析ポイント
  1. 右肩成長
  2. ため込みすぎてないか?

おお!かなり右肩寄りの成長じゃないですか?

😲これはイケてる!


 一株配当

分析ポイント
連続増配(5年以上)
連続増配(5年未満)
累進増配(増配or維持)
減配あり(過去6年以上前)
減配あり(過去5年以内)
直近連続増配でも過去減配あれば★1-2です

ががーん。去年減配してるんですね…。

ってアレ?45円じゃ今の株価に対して利回り2%程度しかないぞ?

ネオモバだと127.0円なんだけど…。

さき決算短信(2022/5/12)だけ見ちゃうか。
…あれ?やはり45…というか来期50。

…あった!配当方針変更(2022/5/30)!

ええぇええぇぇぇぇえええ!?

いいんですかコレ笑

😅ここ後で紐解かなきゃですね…


 配当性向

会社の利益の何%を配当に回しているか?を示す指標です。

分析ポイント
30~50%
30%未満
50~70%
70%以上
100%以上

IRBANKだとまだ30%台ですが、これはあくまで利回り2%時の話。
さっきの決算短信を見ると100%超えです。

🤔タコ足配当みたいなもんだねぇ…


IRBANK分析結果コメント

結果はバツです。

  • 営業利益率は高い
  • 財務面も安定している

こういった評価できるポイントがありながら

  • 過去に減配している
  • 配当性向100%での今の利回り

ということが理由です。

配当性向100%は永遠には続きません。一時的なものです。
100%で供出している期間の間に、利益がそれに追いつく(=配当性向が下がる)ならOK、ということです。

となると、安心して長期運用…というわけにはいきません。

😉ではいつまで続くのか決算短信を紹介して終わりましょう


この高利回りはいつまで続くの?

決算短信から紐解く

決算短信から抜粋すると…

これを見ると、3年は続く!ということですね。

ただリスクも抑えておきましょう。

想定しうるリスク
  • 今回の方針変更は期中に発表
  • 再修正という万一の可能性もありうる
  • あくまで配当性向100%が目標
  • 基本増配or維持とは言っていない
  • 利益が落ちれば配当金は落ちる
  • つまり減配の可能性はある

まぁ現在の配当利回りが6%なので、さすがに多少減益したところで5%以下になることはないでしょう。

😉でも3年限定なら「売却」も考えなきゃいけません

購入リスクを考える

少なくとも3年は配当性向100%が続く!として考えた場合、売却タイミングの検討も必要です。
抑えるべきポイントは以下です。

売却時のポイント
  • 高配当期間が終われば、高配当前の株価に下がる可能性がある
  • 下がる前に売却できればいいが、逃げ遅れる可能性はある
  • 最悪ケースとして、3年の配当利益ー売却益でマイナスにならないようにしなければいけない

例えば2000円で1株購入したとします。
配当金は127円なので、3年で381円です。

次に3年が経過し、株価がもとに戻ったとします。
1400円です。含み損でマイナス600円ですね。
配当金と相殺しても、マイナス219円です。

じゃあ2年で貰って売却なら?
配当金は2年で254円です。
元をとるなら含み損が1株マイナス254円になるまでに売却しないといけません。

😅と考えると結構難しいと思いません?


MJの結論

長期資産運用してから言えばバツでした。

企業としては今の配当性向を3年維持する!と言ってますが、4年後以降に十分な配当利回りを保つには、それまでにガッツリ利益を増やしていかないと難しいでしょう。

また、期間限定での購入という戦略ですが、これもなかなかトータルで利益を出そうとすると、元々の株価が低迷していることがネックとなり、難しいのかなと思います。

本気で購入検討する場合には、
・本腰を入れて業績があがっていくか?
業績に連動して株価があがっていくか?
これに根拠を持つ必要があります。

😅私は忘れっぽいので難しいですね…


ではまた次回!お会いしましょう~!

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