こんにちは~!MJです!
メイン戦略としてインデックス投資、サテライト戦略として日米高配当株投資をしています。
【今の利回りレアですか?】は、Twitterで好評を博したシリーズです。
- 対象は定評のある連続・累進増配株
- 過去5年の利回り&株価を見える化
- 今の利回りは果たしてレアなのか!?
ブログ版では更にボーナストラックを追加してお届けします。
今回の銘柄は…
8804 東京建物です。
不動産業において売上高10位の企業です。同業種の高配当株では、8位に優待に定評のあるヒューリックもいます。
まずは結論からいきましょう。
【結論】現在の利回りレア度は?
コロナショックを除き、過去最高ラインを記録中です。
目標とする株価&利回りは…
- 株価 1,553円
- 配当 4.63%
なぜ1月の安値をターゲットにしないのか?
理由は2月に増配が発表された為、1月当時と現在では、前提となる配当利回りが異なるためです。
比較すると、利回りで見れば、3月が最も安い価格を付けていることが分かります。
直近6か月での利回り&株価推移
この投稿以前の3/20にまさに最安値を更新したばかりです。上記グラフは3/19時点のものですが、作成時は2/22の最安値をターゲットとしていました。
注目ポイントは?
2月に増配発表が行われている点です。上記チャートでいえば、赤でポイントしている所ですね。ここで62→72円と大きく増配となり、一挙に利回りがアップしました。
しかしこれだけの大増配にも関わらず、増配直後の株価の伸びは芳しくありませんでした。これは米国を始め、銀行の長期金利が上昇しているためです。金利が上昇すれば、不動産業の業績は悪化するのがセオリーです。
ただそうは言いつつも、米国の利上げ停止も見えてきています。徐々に市場の緊張感は緩和し、日本市場は全体的にあがってきました。本銘柄もその恩恵を受け徐々に株価は上昇。
しかし3月、シリコンバレー銀行が破綻し、再び株価は下落基調となった…という展開でした。
直近5年での利回り&株価推移
過去最大利回りの瞬間は?
20年3月の4.72%です。これはコロナショックで株価が約1/2になったためでした。同じく〇〇ショックが発生した場合にはありえますが、通常時は視野に入れる必要はないと考えています。また仮に発生したとしても、その時はより投資したい銘柄が出てきているはずです。
現在の利回りは?
過去5年と比較しても、レア度は最高クラスです。
連続増配の安全性を検証
目下、10期連続増配予定です。
配当方針は?
利益成長、安定化にあわせ徐々に強化しています。
- 18/2まで…言及なし
- 20/2まで…30%程度
- 25/2まで…30%以上
21/2発表(2020年12月決算)分より、配当性向を30%程度から30%以上に押し上げており、株主還元姿勢は強い印象です。
利益成長は?
東日本大震災の影響を受けた12/2以降、順調に右肩上がりに成長しています。増配の勢いは良くも、配当性向はスローに30%前後を維持していることから、利益成長に支えられた、良い増配ということが分かります。
- 配当:10円→65円(約6.5倍)
- 利益:約47円→約206円(約4.4倍)
減配リスクは?
過去に減配・無配転落履歴はあります。無配転落は東日本大震災の影響ですが、それ以前の減配履歴を見ると、配当性向50%超過が減配ラインのように見えます。
しかし、目下経営状況は良好ですので、現状ではその心配はないという印象です。
増配タイミングの傾向は?
基本的に、期末にW増配発表をしています。今期の増配と来期の増配を同時発表する、ということですね。
2023年2月の期末発表では…
今期2022年度の配当金を62円→65円に。
来期2023年度の配当金を72円に。
と、直近の配当額を増配しつつ、来期の配当額をさらに増配、としているのです。
増配発表タイミングから分かること
期末発表=ほぼ確実に増配と言える履歴です。よって、1-3Qの間は最安値を狙い、4Qは増配前提で最安値ラインの見込みを押し上げていく事が有効です。
ただ2023年2月発表は例外でしたね。増配発表後は通常は株価が上昇しますが、今回は低迷しているためです。理由は前述した通り、利上げと金融不安によるものです。
【結論】今の利回りレアですか?
レア度は過去最高です。
10期連続増配予定で利益成長もついてきており、今後の増配にも十分期待できると思います。
目下の株価低迷は不安材料にも移りますが、株価が低迷している時こそチャンス、と考えなければ、利益を獲ることはできません。
利上げ停止が見えてきた今、目下の不安材料は金融危機です。しかし、来るかどうかは分かりません。このまま危機回避ができて株価があがっていくなら、本銘柄はチャンスとして正しかった、と言える日がくるでしょう。
また、金融危機が発生すれば本銘柄だけでなく日本全体の株価が悪化します。その時は本銘柄は含み損になりますが、その時は放置して他のより良い銘柄がチャンスタイムに入ったと思って頭を切り替えれば良いのです。
高配当株投資では、株価の悪化はチャンスです。その悪化内容をよく読み説いて、この先回復があるのかどうかを見据えて決めていきましょう。
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本記事はこれら銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願い致します。