高配当株投資初心者は、どのタイミングで株を買えばいいの?
リスクを最小限にする方法を知りたい
高配当株投資は、無理に売却益を狙う必要がなく、確実に配当金をもらえることから、人気のある投資方法です。
しかし高配当株投資であっても、購入単価よりも株価が安くなってしまうと、誰しも不安が増大していくものです。そこで本記事では、高配当株投資における購入タイミングについて詳しく紹介します。
投資未経験の方でも読みやすい内容なので、ぜひご一読ください。
- 2020年から投資スタート
- ポートフォリオ銘柄数は50前後
- ポートフォリオ含み益は40%前後
- 含み損銘柄は全体の1割以下を維持
※2024年1月時点のステータスです
理想のタイミングはいつ?
これは誰しも同じですね。
株価が底をつけたタイミングですよね。
以降、底値と呼びます。
もちろん先が読めないのが株価です。
見初めた価格が底値かどうかは、後になってみないと分かりません。
しかし根拠立てて分析していけば、その確率を高めていくことはできます。
ただし底値を待つには忍耐も必要です
この忍耐がいかに重要かを理解するために、
・底値を待たず高値掴みしたケース
・底値を待ち安値で買えたケース
それぞれのメリット・デメリットを解説します。
- 高値掴みをした時のデメリット
- 安値狙いで得られるメリット
高値掴みをした時のデメリット
「株価が高い時に購入してしまった…」
これを高値掴みと言います。
そして現れる悪魔が「含み損」です。
株価が購入金額を下回った状態ですね。
含み損は疑心暗鬼を産む
😨このまま下がり続けるんじゃ…
もし配当金<含み損になったら…
いやいや、実際は配当金<含み損であっても、
・配当金は確定した利益
・含み損は未確定の損
です。
売らなければいいのです。
そう頭で分かっていても不安は募り…
最終的には売却してしまうケースも。
これを狼狽売りと言います。
含み損は悪影響の連鎖を引き起こす
どこまで悪影響を受けるかは人それぞれの許容度次第ですが、典型的な例は下記の通りです。
- 不安を常時感じるようになる
- 狼狽売りをして損を確定させてしまう
- 損を取り返そうとしたくなる
- 正常な投資判断ができなくなる
- 投資がギャンブル化する
よって、楽しく健康に投資ライフを謳歌したいなら、やはり底値狙いで含み損の発生確率を下げていくことがベターと言えます。
底値狙いで得られるメリット
ということで…
とにかく重要なのはメンタルです。
そして安値狙いは多くの恩恵をもたらします。
- 底値でなくとも…
結果的に安値になりやすい - 購入後、含み益が出やすい
- 配当利回りが高利回りになる
- 投資の資金効率が良い
- メンタルが安定する
- 更に良い投資ができる
含み益は良い効果の連鎖をもたらす
メンタルが安定することで投資判断も安定します。それがまた更なるメンタルの安定につながり、良い循環作用をもたらしてくれます。
ではいよいよ本題、購入タイミングの取り方へいきましょう。
購入タイミングの取り方
- ターゲットは連続増配株
- 過去チャートは終値で見る
- 比較期間は過去1年
- 過去の株価は利回りから再計算する
- 増配タイミング間近なら考慮に入れる
ターゲットは連続増配株
連続増配株というのは、
毎年配当金が増えていく銘柄です。
連続増配株は想像しているより多く存在します。
私のポートフォリオにも17銘柄が入っています。
この「配当金を増やしますよ」という発表を
増配と呼びます。
1年に4回ある決算時に発表されるのです。
増配になると、株価があがります。
株価100円で4円の配当金なら4%ですが、
株価100円で5円の配当になれば5%です。
「お!これはお買い得!」と注文が殺到し、
株価はあがり、再び配当利回りは4%へ収束していきます。
つまりどういうことだってばよ?
増配で株価があがるということは…
「配当利回りが〇%以上になったら買い」と考える勢力が一定数いることの証左にもなります。
つまり、底値で買い支えられやすいのです。
そのまま底値を割って下降する可能性が低く、反発する可能性の方が高い。
底値を狙う手法として、これ以上ない良いターゲットなのです。
過去チャートは終値で見る
株価には、始値・高値・安値・終値の4種類があります。
- 始値…その日の最初の価格
- 高値…その日一番の高価格
- 安値…その日一番の低価格
- 終値…その日の最後の価格
底値を狙うなら安値を見るべきでは?
と思うところですが…
大抵の過去チャートは終値ベースです。
なので多くの人の認識は終値で刻まれています。
そして安値は一瞬なので再現性に乏しいです。
バランス感覚で見ても終値が良いのです。
また、ここでは詳しく触れませんが、
私は初心者には1株投資を推奨しています。
低額から始められ、精神的負担が少ないからです。
この1株投資との相性が良いのも終値なのです。
比較期間は過去1年
過去1年に定めている理由は以下3点です。
- 1年以上前の株価まで落ちる可能性は少ない為
- コスパの問題(それ以上分析に時間をかけても…)
1年以上前の株価まで落ちる可能性は稀です。
連続増配株ならなおさらですね。
過去の株価は利回りから再計算する
「ターゲットは連続増配株」の段で、投資家が判断しているのは株価でなく利回り、という話をしました。
そして連続増配株であれば、増配前と増配後では同じ株価でも利回りが異なります。
下記は東京建物の例です。
株価が上がれば利回りは反比例して下がりますが、上の例では利回りが上がっています。これはこの期間の間(2月)に増配があったためです。
よって単純に株価を見るだけではNGです。
安値を付けた当時の配当金を調べ、そこから当時の利回りを算出し、比較しましょう。
私が時々Twitter上で呟いています。
なのでフォローして追いかける、という手もアリ。
後場開いて株価は上昇傾向。ざっと現状の株価と過去の最安終値で比較してみると…買うにはまだ早いラインだなぁ、といった印象。
— MJ|高配当株分析官 (@motohake) March 16, 2023
でもこれで回復しちゃう可能性もあるし、消去法でいくと…
東京建物、君に決めた! pic.twitter.com/5fV5CwFCGx
増配タイミング間近なら考慮に入れる
増配発表のタイミングは確約できるものではないですが…
例えば1Q、2Q、3Qで増配発表がなければ、4Qでの発表はほぼ確定ですよね。
そういう場合は、増配額を予想し、そこから利回りを計算して、底値ラインを引いて考えるのもアリです。
ちなみに計算の精度にはそんなにこだわらなくてOKです。なぜならライバルたちも正確な精度は持っていないからです笑
と思う方。
これまた私をフォローおすすめ。
時々、増配タイミング分析もしています。
【今の利回りレアですか?】
— MJ|高配当株分析官 (@motohake) February 24, 2023
4503 アステラス製薬
いま安値で話題の銘柄。
配当利回りはそこまで高いわけではないですが、2021年まで2円増配だったところ、ここ2年で18円の増配とスピードアップ。来期も期待できる成長スピードです。次の5月発表決算で増配発表の可能性は高い。 pic.twitter.com/fIzx9v9iwt
【補足】投資対象の選定条件
前項で「連続増配株」をあげましたが、もう少し深掘りしておきましょう。
- 長期の業績が優良であること
- 連続増配株であること
- または累進増配株であること
そもそも業績が安定しない銘柄だと、最安値をさくっと通り過ぎて落ち続けても不思議ではありません。誰もが優良だと思うからこそ、最安値でみなが「ここしかない!」と買い増し株価が反発するのです。
また増配株であることは必須条件です。高配当株は年に1-2回の配当を得るための投資です。最大目標である配当金が安定しなければ、株価が安定しないのも当然です。そして増配株であれば、一度投資すればどんどん利回りが増えていくのです。
【補足】再現性はあるの?
冒頭でも紹介しましたが、この手法を用いて含み損銘柄を1割以下にキープできています。
また、私は毎月の購入履歴(日付&銘柄まで)を公開しています。そちらを見て頂ければ、再現性を感じてもらえるかなと思います。
【まとめ】高配当株の購入タイミング
高配当株投資では、底値狙いが有効です。
- 底値でなくとも…
結果的に安値になりやすい - 購入後、含み益が出やすい
- 配当利回りが高利回りになる
- 投資の資金効率が良い
- メンタルが安定する
- 更に良い投資ができる
そしてそれを実現するタイミングは下記の通り。
- ターゲットは連続増配株
- 過去チャートは終値で見る
- 比較期間は過去1年
- 過去の株価は利回りから再計算する
- 増配タイミング間近なら考慮に入れる
そしてこれを実現させるためには銘柄選定も重要です。
- 長期の業績が優良であること
- 連続増配株であること
- または累進増配株であること
以上です、どうでしたか?
我が家は妻が心配性なので、可能な限り含み損を出さずに投資をする手法を突き詰めていってこうなりました笑
しかし改めて大事なのは「自分の判断」「自分の経験」です。こういった手法紹介をそのまま鵜呑みにして、一気に巨額を投じることは避けましょう。
まず色々な人の手法を学び、その上で自分が根拠から納得いった上で、少額から始める。これがもっとも失敗の少ない方法だと思います。
自分の資産を増やすには、まず自分の資産を守り、慎重に考えることが大事です。
みなさんの投資ライフにも良い光が差しますように!
本記事はこれら銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願い致します。