こんにちは、MJです。
本記事では、連続増配株のメリット、デメリットを余すところなく、全部伝えていきたいと思います。
もちろん全くの投資初心者の方でも問題ありません。そういった方のためにも基本のキからお伝えしていきます。
- 2020年から投資スタート
- ポートフォリオ銘柄数は50前後
- ポートフォリオ含み益は40%前後
- 含み損銘柄は全体の1割以下を維持
※2024年1月時点のステータスです
最初に結論からいきましょう
以上の8点です。
今回はこれらがどういうことなのか詳しく。
さらに最後にはこのメリットを最大限生かすにはどうしたらいいのか?まで突き詰めつつ…
そして、そもそも連続増配株って何?というところから、じっくりいきましょう。
連続増配株ってなんなん?
連続増配株とは、その名の通り配当金を連続で増やし続けている株です。
連続ってどういう間隔で?というと、最低1年に1回ですね。多い銘柄は年に2回以上あることも。
そんなに都合の良いもの、そんなにあるの?
実は意外とあるんですよね。
実際に私が採用している銘柄だけでも17種です。
え?じゃあもう連続増配株だけに投資すればいいじゃん!
いやいや、それは早計。
確かに連続増配株は魅力的ですが…
メリット・デメリットをちゃんと把握し、
どうすれば最大効率でその恩恵を享受し、
どうすれば最大限に生かせるのか?
これを知らずして投資することはもったいないの一言です。
だからこそ、この記事でしっかりと確認していきましょう。
そして読み終わった人には次のステップももちろん用意してあります。
連続増配株投資のメリット
- 配当は安定した利益
- 減配の可能性は極小
- 毎年利回りがあがっていく
- 増配で株価もあがりやすい
- 時々、売却チャンスにも恵まれる
配当は安定した利益
株の利益には配当と売却益の2種類があります。そして配当は売買よりも安定した利益なのです。
株価は常に変動します。業績がいかに良く魅力的な株でも必ず上下します。
個別の銘柄の事情で大きく変動する時もありますし、〇〇不安が囁かれるだけで市場全体が大きく下げることだってあります。
株式の売買で利益を得るには、より安い価格で仕入れ、この株価の波を乗り切り、より良い価格で売却しなければいけません。
しかし、配当は株価のように毎日変動することがありません。配当は年4回の決算で更新される可能性があり、少なくとも連続増配株であれば基本的には増えていく確率が高いものです。
日々の株価変動のストレスには耐えられないという方にとっても、この配当の安定感は堅実な魅力でしょう。
また、売買の場合には自分で売却を行い、利益を確定させるアクションが必要ですが、配当にはそれが必要なく毎年自動的に入金されることも魅力の一つです。
減配の可能性は極小
高配当株投資は安定した利益を享受できますが、その利益である配当が減ってしまえばそのシナリオは崩壊してしまいます。
この配当を減らす発表がされることを減配と呼びますが、連続増配株にいたっては減配の可能性は極小です。
減らすどころか、毎年増やすことに重きを置いているのですから、数ある高配当株の中でも安定性はピカイチです。
中には「減配はしない」「配当金の下限は〇〇円とする」と宣言している企業もあります。
毎年利回りがあがっていく
企業は1年に決算を4回行います。その4回のいずれかで増配を発表する訳です。
そして増配が発表されれば、既に買っている株の利回りはあがります。
連続増配株であればなおのこと、毎年利回りがあがっていくということです。
例として伊藤忠商事を取り上げると…ここ8年で株価は50円から140円にあがっています。
2015年頃の株価は1300円前後でした。もしそのころに買えていたなら、配当利回りは3.8%から10.7%にまであがっています。
増配で株価もあがりやすい
増配になると、株価もあがりやすいのです。
例えば…
株価100円で4円の配当金なら4%ですが、
株価100円で5円の配当になれば5%です。
元々4%で株をもっていた投資家からすれば、「お!これはお買い得!」と注文が殺到し、株価はあがり、再び配当利回りは4%へ収束していくわけです。
時々、売却チャンスにも恵まれる
極端に株価があがることだってあります。
高配当株投資は配当金を貰う投資手法ですから、基本的に売却はしません。
でも仮に、この先10年分の配当金を得られるだけの含み益が出たらどうでしょうか?
もちろん売却したって良いのです。10年待たずに利益を確定させ、その利益で新たな株に投資をすることだって、立派な選択肢の一つ。
こういった売却チャンスに恵まれることもあります。
連続増配株のデメリット弱点
メリットに対し、デメリットをお伝えしたいところですが、デメリットというデメリットはないんですよね。正確に言うならば、弱点はあります。なのでここでは弱点をお伝えしていきましょう。
- 連続増配も永遠とは限らない
- 十分な分散投資はできない
- 購入タイミングには気を付けるべき
連続増配も永遠とは限らない
企業の寿命は30年とよく言われます。30年続く企業は5000社に1社であり、1%未満の確率です。
よって現状は経営成績が良く、順調に利益を伸ばして増配を行っている企業であっても、数年後・数十年後のことは分からない、ということです。
このことから、連続増配も永遠とは限らないのです。連続増配についても毎年続いているのか?また、その増配の内容は問題がないのか?などチェックしていく必要はあります。長期的な視野で見れば、新たに台頭してきた連続増配株を見つけ、組み込んでいくことも必要になります。
十分な分散投資はできない
株式投資にとって重要なのが分散投資です。一つの企業に集中投資をしても、その企業が倒産してしまえばそれこそ水の泡ですし、どんな企業も浮き沈みがあります。
よって分散投資は絶対必須要件なのですが…連続増配株だけでは十分な分散投資はできません。
よって累進増配株も入れて(毎年増配するわけではないが、減配はしない株)、ポートフォリオを固めていく必要があります。
購入タイミングには気を付けるべき
メリット2つ目で語った「増配で株価は上がりやすい」と相反する内容になりますが、なかには増配しているにも関わらず、株価を下げている企業もあるんです。顕著な例は花王ですね。
花王は日本で最も増配歴の長いチャンプです。しかしここ3年は株価は下落傾向。増配よりも株価の下落幅の方が大きく、2020年に買うより、2023に買う方が利回りが良い…という状態になっています。
こういった株もあるので、購入タイミングには十分に気を付けるべきです。
連続増配株投資で抑えるべきポイント
さて、連続増配株自体は非常に良いものだと思いますが、しかしただ闇雲に投資をしてうまくいくか?と言えば…そんなことはありません。きっちり抑えるべきポイントを抑える必要があります。
- 業績好調・将来性のある企業を選ぶこと
- 財務体質の安定した企業を選ぶこと
- 高値で買わず、安値で買うこと
業績好調・将来性のある企業を選ぶこと
連続増配とは、配当を毎年増やし続けることです。
ではその源泉は?というと、企業の稼いだ利益です。
となると、利益も毎年増やし続けなければ、増配は維持できないのです。
よって業績好調かつ、将来的にも伸びていく会社を選ぶ必要があります。
財務体質の安定した企業を選ぶこと
業績好調で将来性が豊かであっても、〇〇ショック・〇〇不安など、経済環境全体に大きなダメージが与えられる出来事は避けられません。その時は、一時的に業績が落ちこみます。
その時に、十分に耐えられる財務体力を持っているかどうか?は非常に重要です。
例えば手元の現金をほぼ残さずに商品の仕入れに使ってしまっている会社。いきなり売れなくなってしまえば、手元にお金が入ってこずに、仕入れ先にお金を支払うことができずに倒産してしまいます。
そうすれば株も無価値になります。
また、倒産まではいかずとも、一時的に利益が落ち込んだ時に、それでも配当を出し続ける余力があるかどうか。そして出したことで倒産や業績影響が出ないか。これは非常に重要なポイントです。
高値で買わず、安値で買うこと
連続増配株の利回りは毎年の増配によって増えていく…と書きましたが、買うタイミングによっては得られる利回りに大きな差が出ます。
だからこそ安値で買うことを心がけましょう。これがとにもかくにも重要です。
まとめ
まとめです。
今回は連続増配株について、メリット・弱点・抑えるべきポイントの3つをお伝えしました。
まず、連続増配株のメリットは以下5点。
- 配当は安定した利益
- 減配の可能性は極小
- 毎年利回りがあがっていく
- 増配で株価もあがりやすい
- 時々、売却チャンスにも恵まれる
次に、弱点。
すなわち落とし穴は以下の3点でした。
- 連続増配も永遠とは限らない
- 十分な分散投資はできない
- 購入タイミングには気を付けるべき
そして投資するにあたり、抑えるべきは以下3点です。
- 業績好調・将来性のある企業を選ぶこと
- 財務体質の安定した企業を選ぶこと
- 高値で買わず、安値で買うこと
そしてこの記事を初めて読んだのなら、次にあわせて読むべき記事があります。もうすでに文中で紹介していますが、こちらの記事。
投資で本当に注意すべき点を書いたつもりです。ぜひ!
このブログでは色々な投資についてのあれこれをまとめていきます。
あなたの投資ライフにも良い風が吹きますように!
本記事はこれら銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願い致します。