銘柄監視リストの作り方

目次

銘柄監視リストとは?

投資において大事なのは日々の株価チェック。株式市場は色々な思惑が入り乱れ、短期・長期の需給によって時々株価が思わぬ値動きを見せる。業績が良く指標も割安なのに、なぜか株価が上がらないというシーンがある。


例えば2024年7月のセンコーグループなんかもその一つだ。

金融庁がメガ損保3社に「政策保有株を売却せよ」と指令を出した。これを受けて2月、メガ損保3社は保有しているセンコーグループの株式537万株(全株式の約3%にあたる)の売却を発表したのだ。

これを受けて株価は軟調になった。業績、見通しともに良いのは変わらずなのにだ。センコーグループ自体は陸運業のため、2024年4月からの運送業の規制(トラックドライバーの労働時間が短くなる)によって見通しが悪くなるかも…という思惑もあったかもしれないが。

2月当時に言及した分析ポスト
(タップすると開きます)

最終的には7月が最も利回りが良く買い時だったというのが結果だ。

バフェットコードより引用

こういう値動きを逃さずに良い利回りが来たタイミングで入っていくためには、常に監視銘柄をリスト化し、目標株価が来たらわかるようにしておく必要がある。


監視銘柄リストの作り方

大きな流れは下記の通り。これはX上でポストした内容と同じ。

本記事ではさらに詳細解説をしていくぞ!

もくじ
  • 監視銘柄を決める
  • 過去3年の最大配当利回りを調べる
  • 配当金÷最大利回りで目標株価を算出
  • 10万円分を購入した想定にしたいので、10万円÷目標株価で想定株数を算出
  • Yahoo!ファイナンスアプリのポートフォリオ機能を使って上記の監視銘柄を目標株価・想定株数を登録
Xでのポスト「監視銘柄リストの作り方MJ版」

STEP
監視銘柄を決める

ここは各自自由な銘柄を決めてほしい。参考までに私の指針は以下の通り。

監視銘柄の決め方簡易版
  • 配当利回りが3.75%以上であること
    (過去に超えてればOK)
  • 売上成長が右肩上がりであること
  • EPS成長が右肩上がりであること
    (ポジティブで明確なら凸凹もOK)
  • 減配履歴がないこと
    (コロナ禍のみと姿勢次第でOK)
  • 配当性向が高すぎないこと
    (100%超過や赤字はNG)
  • 増配傾向であること
    (連続増配ならなお良し)
  • PERが平均またはそれ以下であること
  • PBRが平均またはそれ以下であること
STEP
過去3年の最大配当利回りを調べる
バフェットコードへ移動
②監視銘柄を検索

監視銘柄の名前を入れると候補が出るのでそれをタップ。もちろん銘柄コードでもいい。

③メニューから「株価」をタップ

スマホ版は上部に、PC版は左サイドにメニューがある。

④配当利回りまでスクロール

配当利回りは上から3つ目。最初は「1年」期間表示になっている。

⑤期間を「3年」に切り替える
⑥最大利回りを特定する

チャートをタップすると日付、利回りが表示される。なおこのチャートは週足チャートになっている。日足で見たいものだがそんなデータはないし、週足で十分だ。

ちなみに私はいま3年最大利回りで作成しているが、相場が上がり調子の時は1年最大利回りでリストを作り直す。

STEP
現在の配当金÷最大利回りで目標株価を算出
①現在の配当金を確認

Yahoo!ファイナンスが一番良いと思う。SBIアプリは〇~〇円と範囲表示にすることがあるし、バフェットコードは未定の時に「#N/A」になってしまう。

②「配当金÷最大利回り」で計算する

これで算出されるのが「目標株価」だ。小数点以下の切り下げ・切り上げはお好みで。私は切り下げ派。

STEP
10万円分を購入した想定にしたいので、10万円÷目標株価で想定株数を算出
「10万÷目標株価」で計算する

これで算出されるのが「想定株数」だ。小数点以下の切り下げ・切り上げはお好みで。私は10万に近くなるほうを選ぶ。

が、実はYahoo!ファイナンスでは小数点以下が入る。なので株数が小数点になっても気にしない人は少数ありで入れるとぴったり10万円になる。私も最近はそのほうがいい気がしてきている。

STEP
Yahoo!ファイナンスアプリのポートフォリオ機能を使って上記の監視銘柄を目標株価・想定株数を登録
①Yahoo!ファイナンスを起動する

持っていない人はダウンロードを。無料です。

②ポートフォリオを作る

自由に作るも良し、決算日付ごとに作るも良し、カテゴリーごとに作るも良し。

③監視銘柄を検索してタップ
④想定株数、目標株価を入力して登録

それら以外にメモ欄があるので、ここも自分なりのメモをいれよう。監視銘柄が増えるとどうしても個々の事情を思い出しづらくなる。入力できる文字数は少ないが役に立つぞ。

⑤ポートフォリオ作成完了

これであとは必要銘柄分、この計算+登録を繰り返せばいい。ひとつのポートフォリオには最大50銘柄まで登録できる

監視銘柄リストの使い方

過去三年の最大利回りに近くなれば、各リスト右下の損益額がゼロに近づく。マイナスになれば過去三年最大利回りを突破したことになるわけだ。

そして右上の並び替えから「損益(マイナス順)」を指定すれば、今一番下がってる銘柄順に並ぶ。これで現時点で最もチャンス価格に近付いているものがわかる。


以上で監視銘柄リストの作成方法はおしまい。

使いやすいぞ!お試しあれ!!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

周囲の大事な人達とシェアする
目次